浄水器でつくったお酒

知って損は無い「グルメの秘密」
飲料  |

「水の総合ソリューション企業」と銘打って、世界30か国以上で事業を展開する三菱レイヨン・クリンスイという会社が面白い取組みを行いましたのでご紹介します。こちらの企業は、以前にTV番組で日本酒の杜氏がクリンスイの浄水器で浄水した水を見分けられるかという企画があったのですが、惜しくも負けたものの「味だけなら分からなかった」と言わしめた程の接戦を繰り広げました。そのクリンスイが、恐らくその企画を踏まえてのことだと思いますが、本当にクリンスイの水で日本酒を発売したそうです。大吟醸「獺祭」のメーカー協力の元、原料米には酒造好適米の代表である「山田錦」を使用し、仕込水としてクリンスイが品質監修した硬度(ミネラル)ゼロの“超軟水”を使用した究極のコラボレーションです。浄水能力の高いクリンスイですが、確かに日本酒にも使用できる水だということで、その浄水能力の高さを分かりやすく証明している面白い企画だと思います。

蛇口直結型浄水器は現在もっとも普及している浄水器で最大の魅力は手軽であるということです。設置も簡単ですし、メンテナンスも簡単です。浄水器自身も比較的安くフィルターも比較的安価です。ならばこれで十分といえるのかというと、そうとばかりも言えない部分もあります。蛇口直結型浄水器は全体が小型である為に濾過できる水の量がそれ程多くなく、一分間に1Lから2Lしかなく、それ以上の水量で使うと浄水器として機能できていない水も出てくることになります。フィルターの寿命はフィルタ自身が小さいためもあって比較的短く、本体の値段と比べると高価なフィルターを3ヶ月程度で交換しなければなりません。またフィルターの種類から塩素や異臭を取り除くには効果的ですが、鉛などの金属イオンを取り除くことは苦手です。金属イオンを取り除くにはイオン交換樹脂を使ったフィルターが必要ですが、蛇口直結型浄水器で入っている物は少なくまたイオン交換樹脂はある程度ゆっくりフィルター内を通過する必要があるので、蛇口直結型浄水器にはあまり向いていません。ゆっくり濾過されるポットタイプの浄水器の方が向いていると言えると思います。しかしやはり手軽であることには違いありません。比較的安価なコストで水道水を確実に濾過し、臭いや味と整え、安全性の高い水に変えている事は確かです。

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